うのめたかのめかぼちゃのめ

今までフェイスブックに書いていたものも混ぜたり

美) ボストン美術館 華麗なるジャポニズム展

世田谷美術館はお初、正直言ってめちゃくちゃ遠く感じました…。用賀駅からも遠いんだなあー
結構前に見た上に、書き留めておくのを忘れていたので特に印象に残ったものをいくつか。
 
モネの「トルーヴィルの海岸」
わ、そっくり。風に吹かれる木を真ん中に描くのですが、広重の方は風に耐える人をえがくことで少しコミカルに、モネは木の奥に海が見えることで少し切なげに表現されています。
 
モネ「睡蓮の池、バラ色の調和」
ラ・ジャポネーズよりもこっちを見たかった、複雑な色使いと絨毯のような完成度と重厚感にびびってしまうほどでした。 
モネは、「花の庭・水の庭」の2種類の庭を作りました。水の庭にある池に緑色の太鼓橋をかけます。さらに後々、藤の花で彩ります。
一見この絵はごちゃついているように見えて、まさしく調和。
光の描写や明るい部分の面積は少ないように感じますが、光を物体として捉えるとここまでびっしりと筆が入るのかな、と思いました。
 
アーサー・ヴェズリーの沼地の風景も良かった。
夜明け前だとするととても幻想的に見えるし、日が沈んだ後だと考えるとなぜかちょっと怖いかな
よく田舎の方で、朝方に変な鳥が鳴いている声がするけれど、そんな雰囲気
厳かで少し怖くて湿っていて、静かな沼地
 
しかし浮世絵などの、日本の絵独特の縁取りって何なんだろう、ぼやかして描く文化がないって面白いなあ。